・BONIQ設定
・材料・一食あたりの栄養素
・手順
・作る際のポイント
・作った感想
・BONIQ管理栄養士による栄養アドバイス
低温調理×シンプルな味付けで、食材の旨みを最大限に引き出して。
プリプリなイカとトマトが、白ワイン風味のさっぱり味付けによく合う◎
BONIQ設定
61℃
1:10(1時間10分)※参照:低温調理 加熱時間基準表(魚)
材料
☆2人分☆
<BONIQする材料>
・するめいか(大) 1杯(300g)
・塩(するめいか下処理用) 小さじ1/2
・ミニトマト 8個
・にんにく 1片
・たかのつめ 1本
・ブラックオリーブ(種抜き) 10個(25g)
・白ワイン(煮切り) 大さじ2
・エクストラバージンオリーブオイル 大さじ2
・塩 2g(小さじ1/3、するめいかの重量の約0.7%)
・こしょう 適量<仕上げ> ※お好みで
・パセリ 適量<ほか、調理器具など>
・耐熱容器(白ワインを煮切る用)
《手順》
材料を準備する
ミニトマトはヘタを取り、浅く十字に切り込みを入れる。
たかのつめは種を取り、にんにくは粗みじん切りにする。
ブラックオリーブは汁気を切ってスライスする。
白ワインは耐熱容器に入れ、電子レンジにかけ(600Wで30秒程)、沸騰させてアルコールを煮切る。
低温調理器 BONIQをセットする
鍋やコンテナに水を入れ、本体を挿す。
61℃ 1:10(1時間10分)に設定する。
※肉、魚(生食用を除く)は種類と厚みに応じて加熱設定を変更する。参照:「低温調理 加熱時間基準表」
※食材全体がきちんと湯せんに浸かるよう、十分な水量を用意する。
※高温・長時間調理時は蒸発による水位減少を防ぐため、最大水量を用意する。
・BONIQ 深型ホーロー鍋はこちら
・BONIQ 低温調理コンテナ&コンテナアクセサリー(ラック、トレー、フタ、ジャケット)はこちら
するめいかの下処理をする
するめいかの胴に指を入れ、骨に沿いながら奥に向かって引き剥がす。
エンペラと足を両手でそれぞれ持ち、ゆっくり引き離して胴とわたを外す。
胴の中の軟骨や残っている内臓を取り除いて、よく洗って水気を切る。
わたと足を包丁で切り分ける。
口ばしと目を取り除く。
足は塩を振り、小さい吸盤をしごくように掃除し、洗い流す。水気を切り、4cm程にカットする。
胴は1cmの輪切り、エンペラを1cm幅にカットする。
耐熱袋に投入する
耐熱袋に<BONIQする材料>を全て入れる。
この時、袋の厚さが2cm以下になるようにする。
厚みが2cm以上になる場合は「低温調理 加熱時間基準表(魚)」に沿ってBONIQ設定を変更する。
BONIQに投入する
設定温度に達したら袋を湯せんに入れ、低温調理をする。
※袋内に気泡が残らないよう湯せんに入れながらしっかり空気を抜き、密封する。(参考:動画「低温調理用バッグの密封方法」、記事「ベストなバッグ密封の仕方 比較実験」)
※食材全体が湯せんに浸かるようにする。浮いてくる場合は耐熱性の瓶や重しを乗せて完全に沈める。
※高温・長時間調理時は湯せんにカバーをする。(鍋:ラップ、コンテナ:フタ)
仕上げ
BONIQの設定時間終了タイマーが鳴ったら袋を取り出し、煮汁ごと皿に盛り付ける。
お好みでパセリを添えて、出来上がり。
《作る際のポイント》
低温調理×シンプルな味付けで、するめいかの旨味を最大限に引き出します。
いかにはアニサキスという生鮮魚介類に付着している寄生虫の可能性がありますが、本レシピの設定温度・時間をお守りいただければその心配はありません。
手順6、保存する場合は袋ごと氷水につけて冷却します。食べる際は、冷たいままでも、61℃の湯せんで温めてもどちらでも美味しくいただけます。
《作った感想》
いかの中でも1年中手に入りやすいのがするめいかで、初夏〜夏が旬です。
低温調理でいかの旨味を最大限に引き出します。
BONIQではやりいか、するめいか、紋甲いかを使ったレシピがありますが、その多くが65℃で調理しています。
本レシピも最初、65℃でやってみましたがもう少しやわらかく仕上げたいと思い、61℃ で試した結果、いかの身はとてもやわらかくプリプリとした食感になりました。
色々試して自分のベストな温度と時間を見つけるのも低温調理の楽しみの一つです。
BONIQ管理栄養士による栄養アドバイス
イカは歯ごたえがあり噛み切りにくい印象があるため、消化しにくいと思われがちですが実はほかの魚類に引けを取らないくらい消化が良い食品です。
低カロリーで脂質量・糖質量も少ないため、運動量が少ない夕方以降の食事にもおすすめな食材です。
イカの中でもするめいかはアミノ酸のバランスが良く、良質なタンパク質といえます。
また皮の部分にはコラーゲンが豊富に含まれています。コラーゲンは肌の弾力を保つ働きの他、骨や軟骨を丈夫にするのに欠かせない成分でもあります。
するめいかには、タウリンというアミノ酸の一種が豊富に含まれています。
タウリンには肝機能を高める働きがあることで知られています。胆汁の分泌を促すことで、血中コレステロールを下げ血栓がつくられるのを防いだり、アルコールの代謝を促進して二日酔いを予防するのに役立ちます。
他にも代謝を助けるビタミンB群、血行を良くするビタミンE、細胞の生まれ変わりを助ける亜鉛が適度に含まれています。
ビタミンB群の中でも特に、神経機能を正常に保ち集中力を高めるビタミン12や、アルコールの代謝を促進するナイアシンが豊富です。
するめいかとトマトの組み合わせは科学的にも旨味を増幅させるコンビネーションといえます。
旨味成分にはアミノ酸が関与しており、イカにはアデノシン1リン酸が多く、トマトにはグルタミン酸やアスパラギン酸が多く含まれています。
アミノ酸は、違う種類のアミノ酸と合わさることでより旨味を強く感じさせる「相乗効果」が高まる性質を持っています。このことから、イカとトマトの組み合わせはより旨味を感じられるような組み合わせだといえます。
旨味を強く感じることができることで料理そのものの味を美味しく感じることができることはもちろん、調味料が少なくても味をはっきり感じられる効果(減塩効果)も期待できます。
冷凍食品や加工品を家庭でよく食べている方や、ファーストフードなどの外食を好んで食べる方は塩分を過剰摂取している恐れがあります。
塩分の摂りすぎは生活習慣病や各種疾病のリスクにもなることから、日常の食事は旨味を上手に利用し減塩に気を遣うようにしてみてください。
質問・疑問・要望・作った感想をコメントいただけたら嬉しいです^^
【注意】
低温調理では高温による殺菌ができないため、食の安全に留意する必要があります。
レシピ記載の温度・時間設定をご参考いただき、例として大きく温度設定を変更するなどはされないようご注意ください。
なお、レシピ記載の設定をお守りいただいた上であっても、食材や調理環境などによっても安全面のリスクが異なるため、最終的には自己責任となりますことご了承ください。
取扱説明書や低温調理ガイドブック、各種の低温調理における情報などをご覧いただいた上で、安全に配慮した調理をお願いいたします。詳細はこちらの【低温調理のルール 〜6つのポイント〜】を参照くださいませ。
また食中毒に関して、下記のサイトもご一読ください。
特にお年寄りやお子様、免疫力の弱っている方は当サイト推奨温度設定に従わずに、下記厚生労働省サイトの指示に従い全てのお肉で【中心温度75℃ 1分以上】の加熱をしてください。
→ 食肉に関する注意点:厚生労働省 食中毒予防
スルメイカの旨みを味わえる一品。