豚肉レシピ

70℃ 低温調理で安心自家製ベーコン

3.3
(3)


時間はかかるが手間少なし。
心地よいスモーキーさに、口の中にじゅわじゅわ押し寄せる甘みと旨み。

BONIQ設定

70℃
15:00(15時間)

材料


・豚ばら ブロック/塊肉(青森県産を使用。脂身の少ないもの。)  500g
※7日塩漬けにするので、信頼できるお店で鮮度の良いものを買うのがおすすめ。
・塩  40g(豚ばらの重量の8%)

<フリーザーバッグに入れるもの>
・スモークリキッド  小さじ1
・ローリエ(小)  1枚
・タイム  2本(乾燥なら小さじ1/2)
・ナツメグ  小さじ1/2
・粒黒こしょう  小さじ1/2

当レシピの栄養素

栄養素(1人分) 1日の推奨摂取量
低糖質レベル (一食:糖質5g以下)
カロリー 386 kcal -
糖質 0.1 g -
タンパク質 14.2 g  体重 x 1.2g ~ 1.5 g
脂質 34.6 g -
食物繊維 0 g 20 g 以上
カリウム 250 mg  3500 mg 以上
カルシウム 3 mg 650 mg 以上
マグネシウム 15 mg 350 mg 以上
鉄分 0.6 mg 7.5 mg 以上
亜鉛 1.8 mg 10 mg 以上

《手順》

豚バラを塩漬けにする

豚バラに竹(金)串などでピケをし、全面に塩をすり込む。
※ここから7日間塩漬けにするので衛生面に気を付け、この工程はビニール手袋をして行う。
キッチンペーパーでくるみ、さらにラップで包む。
冷蔵庫で7日間寝かせる。
包んだキッチンペーパーとラップは毎日新しいものに取り換える。(特に最初の3日間は水分が出る。)



塩抜きをする

7日後、豚バラを冷蔵庫から取り出す。
水を溜めたボウルに豚バラを浸け、水道からポタポタ水を落としながら塩抜きをする。
8時間程経ったら豚バラの端を少し切ってフライパンで焼き、味を確かめる。好みの塩加減になったら水から引き上げる。(約9~11時間)
キッチンペーパーで豚バラの水気を拭く。

BONIQをセット

70℃ 15:00(15時間)に設定する。

フリーザーバッグに投入

豚バラの全面に、ナツメグと砕いた黒こしょうを振る。
フリーザーバッグに豚バラ、スモークリキッド、ローリエ、タイムを投入する。


BONIQに投入

BONIQが設定温度に達したらフリーザーバッグを湯せんに入れ、空気を抜きながら密封する。
長時間調理を行う際は、湯が蒸発して水位が下がりBONIQが止まってしまうのを防ぐため、ホイルやラップなどで蓋をする。

フリーザーバッグの密封方法:https://youtu.be/N-t1ox7mox0

急冷する

BONIQの終了タイマーが鳴ったらフリーザーバッグを取り出し、そのまま氷水に漬けて急冷する。

仕上げ

フリーザーバッグから豚バラを取り出したら、キッチンペーパーで水気を拭く。
食べる量をカットし、フライパンで焼く(テフロンの場合は油不要)かバーナーで炙るなどして出来上がり。
保存する場合はラップに包んで冷蔵または冷凍する。


じゅわっと旨みが押し寄せる BLTサンド


《作る際のポイント》
今回のレシピはこれまで行った実験「自家製ベーコン 塩漬け比較実験」「自家製ベーコン 風乾燥&時間比較実験」を踏まえて作成したものです。塩漬け塩分濃度と日数、風乾燥の有無、BONIQの設定時間を比較し、最適な自家製ベーコン作りの工程を研究してきましたが、その集大成となります。

手順②、豚バラの塩抜きでは「流水」と「溜め水」で行う方法があります。どちらもメリット、デメリットがあり、「流水」は水を流し続けるので水がもったいないという点があります。が、上から水が流れることで溜まった水に対流が起こり、早く塩抜きができると言われています。「溜め水」は水は節約できますが約10時間の間に30分置きに新しい水に入れ替えないといけないので、手間がかかります。前回「流水」と「溜め水」を比べてみたところ、かかる時間は大幅には変わりませんでした。であれば、ポタポタ落ちるくらいの(流)水ならば、時々水を入れ替えずともほおっておくことができるのではないでしょうか。
低温調理の際にスパイスやハーブなどを加える場合は、やや塩味が落ち着いて仕上がるので、“やや強い”と感じるくらいにしておくとちょうど良い塩分に仕上がります。

手順④、今回はスパイスやハーブなどを入れていますが、スモークリキッドだけで風味付けを行っても◎。豚バラのシンプルな旨みがじゅわっとダイレクトに味わえます。

《作った感想》
ベーコンはとても身近な食材ですが、私自身スーパーで買おうとしてもなかなか選べる種類が少なく探すのが大変でした。
というのは一般的なベーコンやハムは化学調味料や保存料などの添加物が多く(安全性は確立されているというけれど、経験からして使用が少ないものの方が美味しいものが多いと思います)、そしてなるべく使用が少なくて美味しいものを買おうとすると、すごく値段が張るのです。
それならば、BONIQを味方につけて自家製ベーコンを作ってしまおう、と思ったのがきっかけでした。
塩漬けしたり、塩抜きしたり、低温調理したり・・・正直、時間はかかります。しかし、手間はそれほどかかりません。ほおっておく工程ばかりです。ある程度の量を仕込んで小分けに冷凍しておけば、いつでも安心自家製の美味しいベーコンが味わえます。
今まで食べたベーコンの中で一番美味しいかもしれない!
口の中に心地よいスモーキーさと甘みと旨みがじゅわじゅわ押し寄せてきて、これはもうハマります。

BONIQ管理栄養士による栄養アドバイス

今回のベーコンに使用している豚肉の部位は豚バラ。市販のベーコンもほとんどのベーコンが豚バラ肉を使用しています。

ベーコンを食べるときにどうしても気になるのが、白い脂身の部分の面積の多さではないでしょうか。豚バラ肉を使用していることで、脂身が多く、結果的にカロリーも高くなってしまいます。

脂質が気になる人は、ぜひ豚肩ロース肉で作るベーコンに挑戦してみてください。
豚バラ肉のカロリーが100gあたり395kcalなのに対し、豚肩ロース肉の脂身がついている部位は100gで253kcalと、約150kcalも低いのです。ほぼ脂身の量の違いであることから、余分な脂質の摂取を控えることができます。

自分に合った部位を使用できることも自家製ベーコンの嬉しい点ではないでしょうか。
BONIQを使いこなせば、美味しく、健康的な料理を楽しむことができますね。

<自家製ベーコンの低温調理 比較実験シリーズ>
70℃ 自家製ベーコン 塩漬け比較実験
70℃ 自家製ベーコン 風乾燥&時間比較実験

<比較実験の結果を元に、究極の自家製ベーコンレシピ>
70℃ 低温調理で安心自家製ベーコン

質問・疑問・要望・作った感想をコメントいただけたら嬉しいです^^

【リクエスト随時募集中!】「こんなレシピ欲しい!」リクエスト投稿








【注意】
低温調理では高温による殺菌ができないため、食の安全に留意する必要があります。
レシピ記載の温度・時間設定をご参考いただき、例として大きく温度設定を変更するなどはされないようご注意ください。
なお、レシピ記載の設定をお守りいただいた上であっても、食材や調理環境などによっても安全面のリスクが異なるため、最終的には自己責任となりますことご了承ください。
取扱説明書や低温調理ガイドブック、各種の低温調理における情報などをご覧いただいた上で、安全に配慮した調理をお願いいたします。詳細はこちらの【低温調理のルール 〜6つのポイント〜】を参照くださいませ。


また食中毒に関して、下記のサイトもご一読ください。
特にお年寄りやお子様、免疫力の弱っている方は当サイト推奨温度設定に従わずに、下記厚生労働省サイトの指示に従い全てのお肉で【中心温度75℃ 1分以上】の加熱をしてください。
→ 食肉に関する注意点:厚生労働省 食中毒予防

The following two tabs change content below.
小野寺 桂子
大学卒業後にフレンチを学びにル・コルドン・ブルー・ロンドンへ留学。 その後、La Maison Courtineパリにて料理人をした後、フレンチの鉄人坂井氏がプロデュースの大阪の名門フレンチ ラ・ロシェルにて従事。食育インストラクター・アスリートフードマイスター3級・日本ソムリエ協会公認ソムリエ。お酒にマッチするBONIQレシピを提案させていただきます。
小野寺 桂子

最新記事 by 小野寺 桂子 (全て見る)

このレシピを評価しませんか?

星をクリックして下さい!(評価は1回限りです)

現在の平均:3.3 (評価数:3 件)

評価がまだ1件もありません。

コメント

    • だい
    • 2020.05.04

    質問です。
    こちらのベーコンは、ボニークから上げた段階でそのまま食べれるのでしょうか?

    それとも、フライパンかバーナーで再度火を通さなければ食べられないものでしょうか?

    • BONIQ

      お問い合わせありがとうございます!ご返信がすっかり遅くなってしまい大変申し訳ございません。

      ご質問頂戴いたしました件、BONIQ から上げた状態で完全に加熱殺菌され、柔らかい肉質に仕上がっていますのでそのままでも召し上がっていただけます。
      ただ、「77℃ 塩豚vs.調理後塩含ませ豚 比較実験」
      https://boniq.jp/recipe/?p=13896
      のように、ベーコン(実験では塩豚)は焼いた方が脂がジューシーで噛めば噛むほど肉の旨味が出てきて美味しいです。
      市販のベーコン(国産の加熱食肉製品に限り。)も同じでそのまま食べられますが、焼いた方が香ばしく美味しいと思います^^

      ご参考くださいませ。

BONIQ設定

  • 70℃
  • 15:00(15時間)

材料一覧

  • ・豚ばら ブロック/塊肉(青森県産を使用。脂身の少ないもの。)  500g
  • ※7日塩漬けにするので、信頼できるお店で鮮度の良いものを買うのがおすすめ。
  • ・塩  40g(豚ばらの重量の8%)
  • <フリーザーバッグに入れるもの>
  • ・スモークリキッド  小さじ1
  • ・ローリエ(小)  1枚
  • ・タイム  2本(乾燥なら小さじ1/2)
  • ・ナツメグ  小さじ1/2
  • ・粒黒こしょう  小さじ1/2

新着レシピ

  1. 60℃ 基本の低温調理 カツオのツナ&活用レシピ4選:アスリート〜お子様に

  2. 95℃ さばのオートミールリゾット:簡単筋肉飯!置き換えダイエットにも

  3. 95℃ 鶏ひき肉のオートミールトマトリゾット:リアルフードの完全栄養食!

  4. 77℃ 豚ばらの角煮まんじゅう弁当:肉汁じゅわっと、甘くとろける!

  5. 60℃ オートミール麹&活用法(ヨーグルト、オムレツ、きなこボール)