・BONIQ設定
・材料
・手順
・作る際のポイント
・作った感想
春キャベツの鮮やかな緑と、からすみの華やかなオレンジとのコントラストが食欲をそそる。
記憶に刻まれる後を引く美味しさ。
甘くやわらかい春キャベツと、からすみのねっとり濃厚な旨味が絡み合う極上の逸品。
簡単、リピート必至!
BONIQ設定
95℃
0:10(10分)
材料
☆1人分☆
<BONIQする材料:塩水→スパゲッティ投入→春キャベツ投入>
《耐熱袋:塩水》
・水 400ml
・塩 4g《BONIQが設定温度に達したら塩水に投入:スパゲッティ》
・スパゲッティ(1.6mm、茹で時間7分) 100g
※パッケージに表示された「茹で時間」が異なる場合は、設定時間調整が必要。
詳細は《作る際のポイント》にあり。《BONIQタイマー終了の5分前に投入:春キャベツ》
・春キャベツ 50g<フライパンで加熱する材料>
・BONIQレシピ「82℃ 万能ホクホク!にんにくのコンフィ」、または、にんにく 1片
・たかのつめ(輪切り) 1本分
・ピュアオリーブオイル 大さじ1<フライパンで和える材料>
・スパゲッティの茹で汁(↑) 大さじ3
・エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1<仕上げ>
・からすみ(ブロック、または、パウダー) 8g<ほか、調理器具など>
・フライパン
・トング
・タイマー
・ざる
・おろし器
《手順》
低温調理器 BONIQをセットする
鍋やコンテナに水を入れ、本体を挿す。
95℃ 0:10(10分)に設定し、水温上昇を開始する。
(食材はまだ投入しない。)
※肉、魚(生食用を除く)は種類と厚みに応じて加熱設定を変更する。参照:「低温調理 加熱時間基準表」
※食材全体がきちんと湯せんに浸かるよう、十分な水量を用意する。
※高温・長時間調理時は蒸発による水位減少を防ぐため、最大水量を用意する。
・BONIQ 低温調理コンテナ&コンテナアクセサリー(ラック、トレー、フタ、ジャケット)はこちら
・BONIQ 深型ホーロー鍋はこちら
耐熱袋に投入する
耐熱袋に《耐熱袋:塩水》の材料(水、塩)を入れる。
湯せんがぬるいうちから袋を湯せんに入れる。
※最初から袋の塩水を湯せんに入れることで、BONIQが設定温度に達する時には塩水も95℃になる。
※袋を入れる前から既に湯せんが95℃で稼働している場合(他と同時調理する場合など)、塩水の袋を湯せんに入れて5分浸けてからスパゲッティ投入の工程へ。
BONIQ 低温調理用耐熱袋「BONI BAG」(湯せん、冷凍、冷蔵可能)はこちら
具材を準備する
春キャベツは一口大にカットする。「82℃ にんにくのコンフィ」は包丁で何度かつぶすと細かくなる。
(生のにんにくを使用する場合はみじん切りにする。)
フライパンで加熱する
フライパンに<フライパンで加熱する材料>(にんにく、たかのつめ、ピュアオリーブオイル)を入れ、弱火にかける。この際、にんにくは決して焦がさないようにする。
にんにくがやや色づき香りが出たら火を止め、そのまま置いておく。
スパゲッティを投入する
設定温度に達したら、袋を湯せんしたまま袋の口を開けてスパゲッティを入れ、トングでさっとほぐす。
空気を抜きながら袋の口を閉じ、低温調理をする。
手持ちのタイマーを5分でかけておく。
※特にスパゲッティの端がくっつきやすいので、端をほぐす。
※この工程はやけどに注意して行う。
※茹で時間の違うパスタを使用する場合は、茹で上がり5分前に鳴るようタイマーをセットする。
※袋内に気泡が残らないよう湯せんに入れながらしっかり空気を抜き、密封する。(参考:動画「低温調理用バッグの密封方法」、記事「ベストなバッグ密封の仕方 比較実験」)
※食材全体が湯せんに浸かるようにする。浮いてくる場合は、
・BONIQ 低温調理コンテナ:コンテナラック、トレーを使用して完全に沈める。
・鍋:耐熱性の瓶や重しを乗せて完全に沈める。
※高温・長時間調理時は、湯せんにカバーをして水位減少を防ぐ。
・BONIQ 低温調理コンテナ:コンテナルーフを使用する。
・鍋:ラップを使用する。
スパゲッティを混ぜる&春キャベツを投入する
手持ちのタイマーが鳴ったら(低温調理開始から5分後)、袋を湯せんしたままで袋の口を開け、トングでスパゲッティをしっかりほぐす。
春キャベツも投入し、全体を混ぜる。
※画像の状態まで完全にほぐす。
スパゲッティと春キャベツを湯切りする
BONIQの設定時間終了タイマーが鳴ったら袋を取り出す。
スパゲッティと春キャベツをざるにあけて湯切りする。
この時、茹で汁を「大さじ3」は捨てずに取っておく。
仕上げ
手順4で加熱したにんにくのフライパンを火にかけ温める。スパゲッティと春キャベツを入れ、<フライパンで和える材料>(スパゲッティの茹で汁、エクストラバージンオリーブオイル)を加え、フライパンを振ってよく混ぜる。
スパゲッティを器に盛り、上からからすみを散らす。ブロックの場合はおろし器でおろしかけ、パウダーの場合は上から振りかけて、出来上がり。
《作る際のポイント》
本レシピのスパゲッティは、パッケージに書かれた茹で時間「7分」のスパゲッティを使用しています。
「95℃ パスタの太さ・形状による低温調理時間 検証実験」の結果、BONIQ 95℃で調理する場合、パスタは「(鍋での)茹で時間」の「約1.4倍〜1.6倍」で調理すれば良いということが分かりました。ですので、「茹で時間7分」の約1.4倍のBONQ 95℃「10分」に設定しています。
他のパスタを使用する場合、
「茹で時間7分」→「BONIQ 95℃ 10分」
「茹で時間10分」→「BONIQ 95℃ 14分」
「茹で時間12分」→「BONIQ 95℃ 16分」
を目安に調理してください。
その場合、「BONIQタイマー終了の5分前」にパスタをほぐしてから、春キャベツを耐熱袋の塩水に投入してください。
スパゲッティなどのロングパスタの場合は春キャベツ投入前にほぐす必要があります。ショートパスタの場合はその必要はありません。
材料の「からすみ」とはボラの卵巣を塩漬けして乾燥させたものです。「ブロック」のものと「パウダー」がありますが、どちらでも美味しく仕上がります。
とてもシンプルな材料で作っていますので、素材とにんにくの香りの引き出し方が味わいを左右します。
手順4、にんにくは決して焦がさないようにゆっくり火を入れ、少し色付いて香りが出てきたところで火を止めておきます。にんにくを焦がすと苦くなり、香りも良くありませんのでご注意ください。
また、エクストラバージンオリーブオイルは良質なものを使うと香りが良く、美味しさが格段にアップします。
春キャベツではなく通年のキャベツでも可能です。
《作った感想》
パスタは鍋で茹でた方が「早い」のは事実です。
しかし、95℃の他の料理と同時調理する場合や、他の低温調理を終えて湯せんの温度が既に高い場合など、BONIQを使うことができれば便利です。特に私の場合はBONIQに関する仕事上はもちろん、家の食事も(メイン、副菜、調味料なども含め)かなりをBONIQが担っており、2台のBONIQがフル稼働していて「95℃」の状態であることも多々あるため、ついでに同時調理でパスタも茹でられたらかなり便利だと考えました。このようにBONIQは使えば使うほど、その便利さが感じられるようになるのではないでしょうか。
鍋からパスタを引き上げる際に、まわりに塩水が飛び散ったりすることもないですし、茹で後のぬめった熱い大鍋を洗う必要もないですし、用意する水と塩も必要最低限だけ。
例えば子供用のショートパスタと大人用のロングパスタを別々の耐熱袋で同時に調理、ということも可能です。
BONIQでパスタを茹でると「同時調理できる」「最低限の水と塩の量」「洗い物が少ない」「周りが汚れない」「いつでも同じ状態に仕上がる」「時間が経っても麺がのびにくい」と言ったメリットがあります。
春キャベツの鮮やかな緑が目に美しく、からすみの華やかなオレンジとのコントラストが食欲をそそります。この春キャベツとからすみのスパゲッティはとても少ない材料のみで作っていますが、この後を引く美味しさは記憶に刻まれます。
甘くやわらかい春キャベツと、からすみのねっとり濃厚な旨味が絡み合う極上の逸品。食べ終わってしばらくしたら、「アレ食べたいな・・・」と思えます。
ぜひ皆さまにお試しいただき、美味しい幸せを感じていただけましたら幸いです。
質問・疑問・要望・作った感想をコメントいただけたら嬉しいです^^




【注意】
低温調理では高温による殺菌ができないため、食の安全に留意する必要があります。
レシピ記載の温度・時間設定をご参考いただき、例として大きく温度設定を変更するなどはされないようご注意ください。
なお、レシピ記載の設定をお守りいただいた上であっても、食材や調理環境などによっても安全面のリスクが異なるため、最終的には自己責任となりますことご了承ください。
取扱説明書や低温調理ガイドブック、各種の低温調理における情報などをご覧いただいた上で、安全に配慮した調理をお願いいたします。詳細はこちらの【低温調理のルール 〜6つのポイント〜】を参照くださいませ。
また食中毒に関して、下記のサイトもご一読ください。
特にお年寄りやお子様、免疫力の弱っている方は当サイト推奨温度設定に従わずに、下記厚生労働省サイトの指示に従い全てのお肉で【中心温度75℃ 1分以上】の加熱をしてください。
→ 食肉に関する注意点:厚生労働省 食中毒予防


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- 低温調理のルール 〜6つのポイント〜 - 2020年6月3日
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