・BONIQ設定
・材料
・手順
・作る際のポイント
・作った感想
フライパン、一切不要!
火加減の難しいカルボナーラが、BONIQで低温調理した材料を混ぜるだけで完成。
温泉卵の作り置きがあればさらに◎。
冷製カルボナーラ史上、最も簡単美味しい自信作。
BONIQ設定
<温泉卵> 63℃ 0:30(30分)
※温度について詳細は《作る際のポイント》にあり。<スパゲッティ> 95℃ 0:11(11分)
※設定時間について、詳細は《作る際のポイント》にあり。
材料:63℃ 温泉卵
<BONIQする材料>
・卵(Mサイズ) お好きな個数
※冷製カルボナーラに使用するのは1個(1人分)のみ。材料:95℃ 生ハムの冷製カルボナーラ
☆1人分☆
<BONIQする材料>
《耐熱袋:2%塩水》
・水 400ml
・塩 8g(約大さじ1/2)《BONIQが設定温度に達したら塩水に投入:パスタ》
・スパゲッティ(1.4mm、茹で時間6分) 100g
※パッケージに表示された「茹で時間」が異なる場合は、設定時間の調整が必要。
詳細は《作る際のポイント》にあり。<ボウルで和える材料>
・63℃ 温泉卵(↑) 1個
・パルメザンチーズ(粉チーズ) 大さじ3(18g)
・エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1
・塩 1g(2つまみ)
・黒こしょう 適量<スパゲッティを冷やす氷水>
・氷 2カップ
・水 1カップ<仕上げ>
・生ハム 2枚(30g)
・黒こしょう 適量
・エクストラバージンオリーブオイル 適量<ほか、調理器具など>
・ボウル/容器(スパゲッティを和えられる大きさ)
・泡立て器
・トング
・タイマー
・ざる
《手順》63℃ 温泉卵
1. 低温調理器 BONIQをセットする
鍋やコンテナに水を入れ、本体を挿す。
63℃ 0:30(30分)に設定し、水温上昇を開始する。
(食材はまだ投入しない。)
※肉、魚(生食用を除く)は種類と厚みに応じて加熱設定を変更する。参照:「低温調理 加熱時間基準表」
※食材全体がきちんと湯せんに浸かるよう、十分な水量を用意する。
※高温・長時間調理時は蒸発による水位減少を防ぐため、最大水量を用意する。
・BONIQ 低温調理コンテナ&コンテナアクセサリー(ラック、トレー、フタ、ジャケット)はこちら
・BONIQ 深型ホーロー鍋はこちら
2. BONIQに投入する
BONIQが設定温度に達したら卵を直接湯せんに入れ、低温調理をする。
(カルボナーラで使用する卵は1個のみ。温泉卵は複数個まとめて調理することが多いことから、画像は複数となっている。)
※鍋底に卵を勢いよく落とさないよう、お玉やトングなどを使ってそっと沈める。
※食材全体が湯せんに浸かるようにする。
※高温・長時間調理時は、湯せんにカバーをして水位減少を防ぐ。
・BONIQ 低温調理コンテナ:コンテナルーフを使用する。
・鍋:ラップを使用する。
3. 取り出す
BONIQの設定時間終了タイマーが鳴ったら卵を取り出す。
(カルボナーラ作りに使用しない場合など保存をする場合は、氷水で冷却し、冷えたら冷蔵庫で保存する。)
《手順》95℃ 生ハムの冷製カルボナーラ
4. 低温調理器 BONIQをセットする
鍋やコンテナに水を入れ、本体を挿す。
95℃ 0:11(11分)に設定し、水温上昇を開始する。
(食材はまだ投入しない。)
※スパゲッティの表示茹で時間が「6分」でない場合は、設定時間の調整が必要。詳細は《作る際のポイント》にあり。
※肉、魚(生食用を除く)は種類と厚みに応じて加熱設定を変更する。参照:「低温調理 加熱時間基準表」
※食材全体がきちんと湯せんに浸かるよう、十分な水量を用意する。
※高温・長時間調理時は蒸発による水位減少を防ぐため、最大水量を用意する。
・BONIQ 低温調理コンテナ&コンテナアクセサリー(ラック、トレー、フタ、ジャケット)はこちら
・BONIQ 深型ホーロー鍋はこちら
5. 耐熱袋に投入する
耐熱袋に《耐熱袋:2%塩水》の材料(水、塩)を入れる。
湯せんがぬるいうちから袋を湯せんに入れる。
※最初から袋の塩水を湯せんに入れることで、BONIQが設定温度に達する時には塩水も95℃になる。
※袋を入れる前から既に湯せんが95℃で稼働している場合(他と同時調理する場合など)、塩水の袋を湯せんに入れて5分浸けてからスパゲッティ投入の工程(手順7)へ。
BONIQ 低温調理用耐熱袋「BONI BAG」(湯せん、冷凍、冷蔵可能)はこちら
6. <ボウルで和える材料>を準備する〜冷やす
温泉卵の殻を割る前に、卵を10回程振る。(振ることで割った時に白身が殻に残らない。)
ボウルに<ボウルで和える材料>(63℃ 温泉卵、パルメザンチーズ、エクストラバージンオリーブオイル、塩、黒こしょう)を入れ、泡立て器で混ぜる。
このボウルは冷蔵庫で冷やしておく。
7. スパゲッティを投入する
BONIQが設定温度に達したら、袋を湯せんしたまま袋の口を開けてスパゲッティを入れ、トングでほぐす。
空気を抜きながら袋の口を閉じ、低温調理をする。
※手持ちのタイマーを5分でかける。
※特にスパゲッティの端がくっつきやすいので、端をほぐす。
※この工程はやけどに注意して行う。
※袋内に気泡が残らないよう湯せんに入れながらしっかり空気を抜き、密封する。(参考:動画「低温調理用バッグの密封方法」、記事「ベストなバッグ密封の仕方 比較実験」)
※食材全体が湯せんに浸かるようにする。浮いてくる場合は、
・BONIQ 低温調理コンテナ:コンテナラック、トレーを使用して完全に沈める。
・鍋:耐熱性の瓶や重しを乗せて完全に沈める。
※高温・長時間調理時は、湯せんにカバーをして水位減少を防ぐ。
・BONIQ 低温調理コンテナ:コンテナルーフを使用する。
・鍋:ラップを使用する。
8. スパゲッティをほぐす(低温調理中)
低温調理中、手持ちのタイマーが鳴ったら袋を湯せんに浸けたまま袋の口を開け、トングでスパゲッティをしっかりほぐす。
空気を抜きながら袋の口を閉じ、引き続き低温調理をする。
※画像の状態まで完全にほぐす。
※ほぐしている間も低温調理しているので、袋を湯せんから取り出さず、浸けたままでほぐす。
※この工程はやけどに注意して行う。
9. スパゲッティを冷やす
BONIQの設定時間終了タイマーが鳴ったら袋を取り出す。
スパゲッティをざるにあけてお湯を切る。
再びスパゲッティを袋に戻し、袋に<スパゲッティを冷やす氷水>(氷、水)を加える。袋を振って全体を完全に冷やし、再びざるにあけて水気をしっかり切る。
10. 仕上げ
手順6のボウルを冷蔵庫から取り出し、スパゲッティを加えて全体をよく混ぜる。
皿に盛り、生ハムを一口大程度にちぎって上に乗せる。
上からエクストラバージンオリーブオイルをひとまわしかけ、黒こしょうをたっぷり挽いて出来上がり。
《作る際のポイント》
温泉卵について、「63℃ 30分」で低温調理したものがカルボナーラソースの濃度としてちょうどよく仕上がりました。「64℃」や「65℃」も少し固めになりますがお使いいただけます。
63℃より低くなると十分加熱されておらず生卵に近くなり、生臭みがやや残ったり、ソースとして混ぜる際に十分な濃度になりません。また65℃より高い場合は温泉卵が固まり過ぎて、食感が重たくなってしまいます。
「63℃」の温泉卵は、生卵に近い黄身ですが生臭さが軽減され、甘みが出てきます。白身は固まりつつありますがやわらかく、「進化系の生卵」のような仕上がりに。卵かけごはんにもぴったりです。63℃のBONIQレシピは他にも多数あり、同時調理が可能ですので、ぜひ温泉卵は作り置きして冷蔵庫で保管しておくのをおすすめです。
冷製パスタは弾力が出ますので、太いパスタだと食べづらくなります。
本レシピのパスタは太さ1.4mm、パッケージに書かれた茹で時間「6分」のスパゲッティを使用しています。(商品は「フェデリーニ」や「スパゲッティーニ」と表示されているものもあります。)
パスタの低温調理時間について、
「95℃ パスタの太さ・形状による低温調理時間 検証実験」の結果、BONIQ 95℃で調理する場合、パスタは「(鍋での)茹で時間」の「約1.4倍〜1.6倍」で調理すれば良いということが分かりました(温製の場合)。
冷製にする場合はパスタを冷やすことで固くなりますので、さらに設定時間を延ばす必要があります。
「(表示の茹で時間+1分30秒)×1.5倍」が目安になります。(端数は四捨五入)
本レシピの場合は
「茹で時間6(分)」+「1.5(1分30秒)」を1.5倍 = 11.25 → 11分
他のパスタを使用する場合、例えば「茹で時間5分」のスパゲッティですと
「茹で時間5(分)」+「1.5(1分30秒)」を1.5倍 = 9.75 → 10分
を目安に設定時間を設定してください。
95℃で低温調理したパスタは伸びにくいのが特徴です。計算した数字を切り上げて多少設定時間が長くても簡単には伸びませんので、ご安心ください。
材料の「生ハム」を「ツナ(小1缶、汁は切る)」にしても美味しくできます。
手順10、仕上げの生ハムは一口大程度にちぎって乗せてください。大きいままだと一気に生ハムを食べてしまい、料理全体の塩と旨味のバランスが悪くなってしまいます。最後まで適度に生ハムを分散して食べた方が美味しく感じられます。
《作った感想》
パスタというのは簡単に作れるようでいて、実際は洗い物がたくさん出て後片付けが大変になります。鍋の茹で汁をシンクに流せば、底に少し残ったパスタがザーッと出てきたり、鍋の回りに飛び散った塩水を拭くという面倒な作業もあります。
そんな面倒を少しでも解消するのが、低温調理で作るパスタです。
確かにパスタを茹でるのは鍋の方が早いです。しかし、95℃の他の料理と同時調理する場合や、他の低温調理を終えて湯せんの温度が既に高い場合など、BONIQを使うことができれば便利です。特に私の場合はBONIQに関する仕事上はもちろん、家の食事も(メイン、副菜、デザート、調味料なども含め)かなりをBONIQが担っており、2台のBONIQがフル稼働していて「95℃」の状態であることも多々あるため、ついでに同時調理でパスタも茹でられたらかなり便利だと考えました。このようにBONIQは使えば使うほど、その便利さが感じられるようになるのではないでしょうか。
例えば子供用のショートパスタと大人用のロングパスタを別々の耐熱袋で同時に調理、ということも可能です。
袋の中で少ない水と氷のみでスパゲッティを冷やし、洗い物を少しでも減らせるように考えました。
暑い時期にも鍋のお湯をぐらぐら沸かすことなく、BONIQをオンするだけ。あとは最低限の準備だけで簡単に冷製カルボナーラが完成します。
カルボナーラは火加減が難しい料理で、火が入りすぎてもボロボロしてNG。入らなすぎても生卵臭さが出てしまいます。それをBONIQの温泉卵を使い、失敗なく完璧なソースに。フライパンは必要ありません。スパゲッティもBONIQで茹でられて冷やすのも簡単。
ベーコンではなく贅沢に生ハムを使いました。パルメザンチーズたっぷりの卵ソースを生ハムの塩気と旨味がさらに引き立てます。
週末のランチやディナーなど、ワインと共に楽しむのもおすすめです。おもてなしでも驚かれるクオリティではないでしょうか。
絶対おすすめの自信作!ぜひお試しいただけましたら幸いです。
質問・疑問・要望・作った感想をコメントいただけたら嬉しいです^^




【注意】
低温調理では高温による殺菌ができないため、食の安全に留意する必要があります。
レシピ記載の温度・時間設定をご参考いただき、例として大きく温度設定を変更するなどはされないようご注意ください。
なお、レシピ記載の設定をお守りいただいた上であっても、食材や調理環境などによっても安全面のリスクが異なるため、最終的には自己責任となりますことご了承ください。
取扱説明書や低温調理ガイドブック、各種の低温調理における情報などをご覧いただいた上で、安全に配慮した調理をお願いいたします。詳細はこちらの【低温調理のルール 〜6つのポイント〜】を参照くださいませ。
また食中毒に関して、下記のサイトもご一読ください。
特にお年寄りやお子様、免疫力の弱っている方は当サイト推奨温度設定に従わずに、下記厚生労働省サイトの指示に従い全てのお肉で【中心温度75℃ 1分以上】の加熱をしてください。
→ 食肉に関する注意点:厚生労働省 食中毒予防


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- 低温調理のルール 〜6つのポイント〜 - 2020年6月3日
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