・BONIQ設定
・材料
・一食あたりの栄養素
・手順
・作る際のポイント
・作った感想
・BONIQ管理栄養士による栄養アドバイス
この一品でタンパク質約50g摂取!
タンパク質・食物繊維が豊富、ビタミン・ミネラルの含有量が高く低糖質なオートミールをリゾットに。アスリートはもちろん、筋肉を付けたい方、ダイエットをしたい方、日々の食事がおろそかになりがちな忙しい方にもおすすめ!
BONIQ設定
95℃
0:15(15分)材料
☆1人分☆
<BONIQする材料>
・鶏ひき肉(むね、または、もも) 100g
・ほうれん草 1株(約40g)
・まいたけ 1/2パック(約50g)
・カットトマト 100g(山盛り大さじ4)
・無調整豆乳 100ml
・オートミール 40g
・スライスチーズ 1枚
・塩 2つまみ(1g)<仕上げ>
・温泉卵 1個(BONIQレシピ「68℃ 基本の低温調理 温泉卵:完璧な火加減!」を使用)
※「65〜68℃ 30分」がおすすめ。詳細は《作る際のポイント》にあり。
・粉チーズ 大さじ1
・エクストラバージンオリーブオイル 適量
・こしょう 適量<ほか、調理器具など>
・氷当レシピの栄養素
栄養素(1人分) 1日の推奨摂取量 低糖質レベル ★☆☆(一食:糖質40g 以下) カロリー 532 kcal - 糖質 29.8 g - タンパク質 49.2 g 体重 x 1.2g ~ 1.5 g 脂質 24.3 g - 食物繊維 8.8 g 20 g 以上 カリウム 1,394 mg 3500 mg 以上 カルシウム 286.6 mg 650 mg 以上 マグネシウム 152.9 mg 350 mg 以上 鉄分 5.4 mg 7.5 mg 以上 亜鉛 4.3 mg 10 mg 以上 塩分 2.1 g -
《手順》
低温調理器 BONIQをセットする
鍋やコンテナに水を入れ、本体を挿す。
95℃ 0:15(15分)に設定し、水温上昇を開始する。
(食材はまだ投入しない。)
※肉、魚(生食用を除く)は種類と厚みに応じて加熱設定を変更する。参照:「低温調理 加熱時間基準表」
※食材全体がきちんと湯せんに浸かるよう、十分な水量を用意する。
※高温・長時間調理時は蒸発による水位減少を防ぐため、最大水量を用意する。
・BONIQ 低温調理コンテナ&コンテナアクセサリー(ラック、トレー、フタ、ジャケット)はこちら
・BONIQ 深型ホーロー鍋はこちら
具材の準備をする
温泉卵を作って氷水で冷やしておく。
詳細はこちら「68℃ 基本の低温調理 温泉卵:完璧な火加減!」
まいたけは手でバラし、ほうれん草は洗って4cmの長さに切る。
耐熱袋に投入する
耐熱袋に<BONIQする材料>を全て入れ、袋を揉んで混ぜる。
先に鶏ひき肉、カットトマト、無調整豆乳を入れて袋を揉むと、鶏ひき肉の塊が混ざりやすい。
BONIQ 低温調理用耐熱袋「BONI BAG」(湯せん、冷凍、冷蔵可能)はこちら
BONIQに投入する
設定温度に達したら袋を湯せんに入れ、低温調理をする。
※袋内に気泡が残らないよう湯せんに入れながらしっかり空気を抜き、密封する。(参考:動画「低温調理用バッグの密封方法」、記事「ベストなバッグ密封の仕方 比較実験」)
※食材全体が湯せんに浸かるようにする。浮いてくる場合は、
・BONIQ 低温調理コンテナ:コンテナラック、トレーを使用して完全に沈める。
・鍋:耐熱性の瓶や重しを乗せて完全に沈める。
※高温・長時間調理時は、湯せんにカバーをして水位減少を防ぐ。
・BONIQ 低温調理コンテナ:コンテナルーフを使用する。
・鍋:ラップを使用する。
仕上げ
BONIQの設定時間終了タイマーが鳴ったら袋を取り出す。
オートミールリゾットを器に盛る。温泉卵、粉チーズを乗せ、こしょうを挽く。エクストラバージンオリーブオイルを回しかけて出来上がり。
《作る際のポイント》
オートミールとは、オーツ麦を蒸して加工したもので、栄養が豊富です。穀物の中でもタンパク質と食物繊維が多く、ビタミン・ミネラルの含有量も高く、鉄分も含まれています。1食分でオートミール(30g)と白米や玄米(150g)を比較すると、オートミールの糖質は白米・玄米ご飯の半分以下となります。カロリーが少なく腹持ちが良い、さらにグルテンフリーでもあります。まさにダイエットには最適です。
忙しい日々を送っているとついつい炭水化物(糖質)に偏った食事になりがちです。そこを解決するのが、本レシピのオートミールリゾットというわけです。
この一品で良質なタンパク質がたっぷり(約50g)摂取できるようになっています。タンパク質は体の主成分であり、体内に吸収されて筋肉や臓器を作るのに使われます。酵素やホルモン、血液成分や神経伝達物質の一部になり、生命活動の維持に欠かせません。
性別や年齢、妊娠中や授乳中の方、身体活動量などによって、それぞれ1日当たりのタンパク質摂取推奨量は違いますが、厚生労働省『日本人の食事摂取基準2020年版』によると、18~64歳の「男性は1日65g、女性は50g」が目安となります。
毎食バランスの良い食事を摂取すれば決して難しい数字ではありませんが、実はこの「推奨量」は欠乏によって病気にならない最低限の目安です。タンパク質が不足すると、筋肉量や骨量が低下、怪我の治りが遅くなったり、肌荒れ、貧血が起こる可能性があります。
健康を維持するために必要な「目標量」は成人男女で1日「約100g」とされています。
一点、タンパク質の取り過ぎは腎機能への影響があるとも言われますが、厚生労働省の報告書にも「明確な根拠となる報告は十分ではない」として、摂取上限量は設定されていません。
プロテインパウダーなどサプリで過剰摂取しない限り、通常の食事を食べていれば特にタンパク質の取り過ぎを気にする必要はないでしょう。
オートミールは1食分が標準で30gとされていますが、筆者自身30gではやや少ないと感じました。特に忙しい時などこの1品で食事が完結できるようにと考え、オートミールを40gと増やし、具材にもボリュームを持たせました。
いつでも作ることができるように特別な材料は使わず、食材の旨みを生かせるように考えました。
旨み成分は複数を掛け合わさることで何倍もの相乗効果が生まれますが、
・鶏肉は「イノシン酸とグルタミン酸」
・まいたけは「グアニル酸」
・トマトとチーズ、豆乳と卵は「グルタミン酸」
と、三大旨味成分が全部詰まっています。これでオートミールを全力で美味しくします。それでいて、オートミールにやや足りない栄養素も補える相性の良い食材を使用しています。
温泉卵は「65〜68℃」あたりで「30分」低温調理したものがおすすめです。「65℃〜 温泉卵 低温調理後の硬さ比較実験」の実験をご参考に、お好みの固さで温度を調整ください。
手順4、湯せんに耐熱袋を沈める際は簡単に沈みますが、加熱と共に袋が浮かび上がってきてしまいます。BONIQコンテナラックとメッシュトレーを使うか、鍋の場合は耐熱性の重し(瓶など)を使い、袋をしっかり湯せんに沈めてください。
これらの材料をボウルに入れて混ぜて電子レンジでも作ることもできますが、BONIQの低温調理では袋の中で作るので、数秒で混ぜられます。鶏ひき肉が固まったり、火通りの心配もありません。袋を複数枚用意して作っておくこともできます。さらに95℃は他にもたくさんのBONIQレシピがありますので、何かのついでに調理したり、同時調理も可能です。
参考文献
・日本食品製造合資会社、日食プレミアム ピュアオートミール、日食ブランド専用サイト、2024/6/7参照
https://www.nihonshokuhin.co.jp/oatmeal/premium_pure_oatmeal.html
・KAZUHIRO、オートミールと組み合わせて筋トレ効果倍増!?朝食にすればプロテインより筋肉がつくイチオシの食べ方を紹介!【筋トレ朝食】、タンパク質ソムリエ -KAZUHIRO-、2024/6/7参照
https://www.youtube.com/watch?v=BRk7nzpw3Zo&t=164s
・厚生労働省、日本人の食事摂取基準2020年版、厚生労働省公式サイト、2024/6/7参照
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
・飯田薫子・寺本あい、一生役立つ きちんとわかる栄養学、西東社、2022、 p.84
・※不明※、あなたのたんぱく質摂取量、足りている?、日本経済新聞、2023/3/29、2024/6/7参照
https://www.nikkei.com/nstyle-article/DGXZQOLM223TE0S3A320C2000000/
《作った感想》
栄養素的にも申し分ないオートミールですが、「どうやって食べたら良いの?そもそも美味しくできるの?」と、疑問を持たれる方もおられるのではないでしょうか?
ぜひ一度このレシピで作ってみてください!
忙しい日々を送っていると、おにぎりやパンやラーメンや丼、さっとかきこめる炭水化物中心の食事で済ますことはありませんか?糖質が多い食事を取ると、直後に急激に満腹になった後は血糖値が急に下がり、その結果眠気が来てダルくなります。その後の作業効率も落ちてしまいます。急激に血糖値が下がれば、早い段階で小腹が空いてきたりします。
このオートミールリゾットを食べて感じたのは、急激な満腹感がなくじわじわとお腹がふくれ、それが低空で持続し、眠くダルくなりません!
オートミールリゾットをローテーションにできるよう、他の具材や味のレシピも考案したいと思います。
アスリートはもちろん、筋肉を付けたい方、ダイエットをしたい方、日々の食事がおろそかになりがちな忙しい方にもおすすめです!
BONIQ管理栄養士による栄養アドバイス
鶏胸肉のひき肉を使用した際の栄養価を算出しています。
オートミールと鶏胸肉のひき肉を使用した今回のリゾットは、タンパク質量が49.2gと高タンパク!
オートミールは、食物繊維が豊富で、穀物なのにタンパク質含有量が高いのがポイントです。米と比較すると、エネルギーに大差はないのですがタンパク質は米の2倍以上、糖質はオートミールが40gで23.8gなのに対し、米は31gとなります。
しかも、オートミールは加熱処理してあるものがほとんどなので、加熱せずともそのまま食べられることも特徴です(非加熱商品もあるため表記で確認してから使いましょう)。
今回のレシピのタンパク質源である鶏肉ですが、精肉を切ったものではなくひき肉を使用することで消化吸収にも良く、タンパク質を効率よく摂取することができます。
また、鶏ひき肉にはナイアシンが多く含まれています。ナイアシンは糖質、脂質、タンパク質のスムーズな代謝に関わるビタミンの仲間です。
消化にも代謝にも良いメニューなので、運動前や運動後にも気軽に食べることができますね。
このリゾット一食で野菜のビタミンや乳製品からのカルシウム、食物繊維もしっかり摂取することができるため、ボディメイク中の献立にぴったりです。
質問・疑問・要望・作った感想をコメントいただけたら嬉しいです^^
【注意】
低温調理では高温による殺菌ができないため、食の安全に留意する必要があります。
レシピ記載の温度・時間設定をご参考いただき、例として大きく温度設定を変更するなどはされないようご注意ください。
なお、レシピ記載の設定をお守りいただいた上であっても、食材や調理環境などによっても安全面のリスクが異なるため、最終的には自己責任となりますことご了承ください。
取扱説明書や低温調理ガイドブック、各種の低温調理における情報などをご覧いただいた上で、安全に配慮した調理をお願いいたします。詳細はこちらの【低温調理のルール 〜6つのポイント〜】を参照くださいませ。
また食中毒に関して、下記のサイトもご一読ください。
特にお年寄りやお子様、免疫力の弱っている方は当サイト推奨温度設定に従わずに、下記厚生労働省サイトの指示に従い全てのお肉で【中心温度75℃ 1分以上】の加熱をしてください。
→ 食肉に関する注意点:厚生労働省 食中毒予防
最新記事 by 小野寺 桂子 (全て見る)
- 低温調理のルール 〜6つのポイント〜 - 2020年6月3日
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