・BONIQ設定
・材料
・一食あたりの栄養素
・手順
・作る際のポイント
・作った感想
・BONIQ管理栄養士による栄養アドバイス
食欲をそそるココナッツとナンプラーの魅惑的な香り。
パクチーのアクセントが決め手!
BONIQ設定
材料
☆4人分☆
<BONIQする材料>
・鶏もも肉 320g × 2枚(厚さ約2cm。筋や余分な脂を取り除くと約600gになる。)
・塩 6g(小さじ1と少し。肉の重量の約1%)
・こしょう 適量
・カレー粉 大さじ1・ピュアオリーブオイル 大さじ1
・にんにく 1片
・白ワイン 大さじ2・エリンギ 100g
・赤パプリカ 1個
・黄パプリカ 1個
・玉ねぎ 1/2個(約100g)
・ココナッツミルク 1缶(400g)
・チキンブイヨン(顆粒) 大さじ1
※鶏ガラスープ(顆粒)でも可。
・タイム 少々
・ローリエ 1枚<仕上げ>
・ナンプラー 大さじ2
・パクチー 適量
・こしょう 適量
・チリパウダー(お好みで) 適量<ほか、調理器具など>
・フライパン(鶏もも肉を焼く用)
・ヘラ
・バット
当レシピの栄養素
栄養素(1人分) 1日の推奨摂取量 低糖質レベル ★★☆(一食:糖質20g以下) カロリー 546.6 kcal - 糖質 10 g - タンパク質 29.9 g 体重 x 1.2g ~ 1.5 g 脂質 41.8 g - 食物繊維 3.5 g 20 g 以上 カリウム 1,088 mg 3500 mg 以上 カルシウム 48 mg 650 mg 以上 マグネシウム 82 mg 350 mg 以上 鉄分 3 mg 7.5 mg 以上 亜鉛 3.2 mg 10 mg 以上
《手順》
低温調理器 BONIQをセットする
鍋やコンテナに水を入れ、本体を挿す。
95℃ 0:45(45分)に設定する。
※温度・時間について、詳細は《作る際のポイント》にあり。
※肉、魚(生食用を除く)は種類と厚みに応じて加熱設定を変更する。参照:「低温調理 加熱時間基準表」
※食材全体がきちんと湯せんに浸かるよう、十分な水量を用意する。
※高温・長時間調理時は蒸発による水位減少を防ぐため、最大水量を用意する。
・BONIQ 低温調理コンテナ&コンテナアクセサリー(ラック、トレー、フタ、ジャケット)はこちら
・BONIQ 深型ホーロー鍋はこちら
材料の下処理をする
それぞれ以下のようにする。
・エリンギ:1cm斜めスライス
・赤、黄パプリカ:3cm角カット
・玉ねぎ:みじん切り
・にんにく:芽を取ってみじんぎり
鶏もも肉の下処理をする
鶏ももの余分な脂や筋を切り落とす。
大きめの一口大(9~12等分)にカットする。
鶏ももに塩・こしょう、カレー粉をまぶし、よくもみ込んでおく。
鶏もも肉の皮目を焼く
フライパンにピュアオリーブオイルを熱し、中強火で鶏ももの皮目を焼く。(身側は焼かない。)ヘラで上からしっかり押さえながら、皮目がパリッと黄金色になるまでしっかり焼く。
皮目がパリッとした頃に、にんにくを加える。にんにくの香ばしい香りが出てきたら、バットに取り出す。
すぐにフライパンに白ワインを入れ、フライパンに貼り付いた鶏ももの旨みを浮かせ、白ワインを鶏もものバットにあける。
耐熱袋に投入する
耐熱袋に<BONIQする材料>を全て(<仕上げ>の材料以外)投入する。鶏ももはバットのドリップも全部入れる。
BONIQに投入する
設定温度に達したら袋を湯せんに入れ、低温調理をする。
※袋内に気泡が残らないよう湯せんに入れながらしっかり空気を抜き、密封する。(参考:動画「低温調理用バッグの密封方法」、記事「ベストなバッグ密封の仕方 比較実験」)
※食材全体が湯せんに浸かるようにする。浮いてくる場合は耐熱性の瓶や重しを乗せて完全に沈める。
※高温・長時間調理時は湯せんにカバーをする。(鍋:ラップ、コンテナ:フタ)
仕上げ
BONIQの設定時間終了タイマーが鳴ったら袋を取り出し、ナンプラーを加える。
皿に盛り付けパクチーを飾る。こしょうとお好みでチリパウダーをかけて出来上がり。
※すぐに食べない場合は袋ごと氷水に浸けて完全に冷却し、冷蔵庫(~3日)または冷凍庫(~1ヶ月)で保存できる。
オリーブオイルライスやバターライスを添えるのがおすすめ。
《作る際のポイント》
手順1、BONIQの設定温度と時間については「60℃~ 鶏もも肉の火入れ 温度時間比較実験」を行ったところ、65℃が一番歯切れが良くジューシーにしっとり仕上がる、という結果が出ました。この結果を生かしたのが「65℃ 改訂版 皮までごちそう!鶏の照り焼き」や「65℃ 鶏ももときのこのコク旨煮」です。
ところが今回のような煮込み料理となると、鶏のやわらかさはもちろんですが料理全体の味のまとまりが重要です。また、総菜とは違って、熱々でなければ美味しさが半減してしまいます。
65℃付近でも試してみましたが、味は美味しいものの料理がぬるくなってしまいました。そこで95℃で調理を行いましたが、時間が長すぎると野菜がやわらかくなり過ぎてしまいます。
鶏ももがやわらかくなり、野菜も適度に調理され味のまとまりが出る、そのギリギリを突いたのがBONIQ設定95℃ 45分となります。
手順4、鶏ももの皮目を焼く時はフライパンを動かしたりせず、皮全面がフライパンにしっかり接地するよう、鶏ももの上からヘラなどでしっかり押さえて焼きます。こうすることで全面がパリパリで美しい黄金色に仕上がります。耐熱袋に入れて低温調理するので、皮のパリパリは後にやわらかくなってしまいますが、最初にきちんと皮目を焼いておくことで鶏の余分な脂や臭みを落とします。きちんと皮目を焼いていなくてブヨブヨした鶏皮と、きちんと焼いた後に煮込まれてやわらかくなった鶏皮とでは、一見同じようでいても全く仕上がりが変わってきます。
手順7、ナンプラーは調理前から入れてしまうと香りが飛んでしまうので、仕上げに入れてください。
出来立てをすぐに食べるよりも、最低2~3時間ほど置いた方が味がまとまります。
《作った感想》
「鶏ももは65℃」の火入れがベストと考えていましたが、今回は煮込み料理ということで95℃で行いました。やはり熱くあるべき料理は熱々で食べないと美味しくありません。
「95℃ 1時間」や「95℃ 30分」も試してみましたが、1時間では野菜がグダグダになり、30分ではややまとまりが足りない、、、ということで「95℃ 45分」に落ち着きました。
バターライスやオリーブオイルライスを添えると美味しさが一層引き立ち、辛くないのでお子様でも食べられます。
辛いのがお好きな方は、仕上げにこしょうをたっぷりとチリパウダーをかけて食べるのがおすすめです!
BONIQ管理栄養士による栄養アドバイス
ココナッツの風味には好き嫌いがありますが、ココナッツミルクは栄養価的には大変優れた食材です。
牛乳には鉄分がほぼ含まれていないのに対し、ココナッツミルクには100g中0.8mgの鉄分が含まれています。
気になる糖質量は、牛乳が100g中4.8gの糖質を含んでいるのに対し、ココナッツミルクは100g中2.6gと低糖質。
若干脂肪分が多い点が気になりますが、脂肪の構成は中鎖脂肪酸という成分が多く、これはエネルギー源として速やかに利用され易い性質があります。
そのまま飲むことは難しいかもしれませんが、牛乳を隠し味に使う気持ちでココナッツミルクを使用すると栄養価を高めることができます。
<鶏もも肉の低温調理 比較実験シリーズ>
60℃~ 鶏もも肉の火入れ 温度時間比較実験
65℃ 鶏ももステーキ 皮の焼き方比較実験
<鶏もも肉の比較実験結果を元に、究極の鶏ももレシピ>
65℃ 鶏ももステーキ 和風ガーリックソース
65℃ 鶏ももときのこのコク旨煮
65℃ シンガポールチキンライス~海南鶏飯~
65℃ 改訂版 皮までごちそう!鶏の照り焼き
95℃ 鶏もものココナッツミルク煮
質問・疑問・要望・作った感想をコメントいただけたら嬉しいです^^
【注意】
低温調理では高温による殺菌ができないため、食の安全に留意する必要があります。
レシピ記載の温度・時間設定をご参考いただき、例として大きく温度設定を変更するなどはされないようご注意ください。
なお、レシピ記載の設定をお守りいただいた上であっても、食材や調理環境などによっても安全面のリスクが異なるため、最終的には自己責任となりますことご了承ください。
取扱説明書や低温調理ガイドブック、各種の低温調理における情報などをご覧いただいた上で、安全に配慮した調理をお願いいたします。詳細はこちらの【低温調理のルール 〜6つのポイント〜】を参照くださいませ。
また食中毒に関して、下記のサイトもご一読ください。
特にお年寄りやお子様、免疫力の弱っている方は当サイト推奨温度設定に従わずに、下記厚生労働省サイトの指示に従い全てのお肉で【中心温度75℃ 1分以上】の加熱をしてください。
→ 食肉に関する注意点:厚生労働省 食中毒予防
最新記事 by 小野寺 桂子 (全て見る)
- 低温調理のルール 〜6つのポイント〜 - 2020年6月3日
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