・BONIQ設定
・材料一食あたりの栄養素
・手順
・作る際のポイント
・作った感想
・BONIQ管理栄養士による栄養アドバイス
本レシピは「生食」となりますので、保存ができません。必ず「低温調理のルール 〜6つのポイント〜」をお守りいただき、すぐにお召し上がりください。
(生食=「低温調理 加熱時間基準表(魚)」を満たしていない、低温で加熱調理したもの。)
硬くなりがちなタコも、低温調理でプリッとやわらかジューシー!
暑い季節にぴったりな、レモンの酸味が効いた爽やかマリネ。
BONIQ設定
材料
☆6人分☆
<BONIQする材料>
・“生食用”水タコの足(直径2cm) 1本(270g)
・塩(下処理用) 大さじ1<その他の具材>
・きゅうり 1本
・パプリカ(黄色) 1/4個
・玉ねぎ(小) 1個(80g)
・ミニトマト 12個
・にんにく(すりおろし) 1片<調味料>
・レモン汁 大さじ2
・エクストラバージンオリーブオイル 大さじ2
・塩 小さじ1/2<仕上げ>
・黒こしょう 適量
・パプリカパウダー 適量
※なくても可<ほか、調理器具など>
・氷
・ボウル/容器
《手順》
低温調理器 BONIQをセットする
鍋やコンテナに水を入れ、本体を挿す。
55℃ 1:00(1時間)に設定し、水温上昇を開始する。
(食材はまだ投入しない。)
※肉、魚(生食用を除く)は種類と厚みに応じて加熱設定を変更する。参照:「低温調理 加熱時間基準表」
※食材全体がきちんと湯せんに浸かるよう、十分な水量を用意する。
※高温・長時間調理時は蒸発による水位減少を防ぐため、最大水量を用意する。
・BONIQ 低温調理コンテナ&コンテナアクセサリー(ラック、トレー、フタ、ジャケット)はこちら
・BONIQ 深型ホーロー鍋はこちら
タコの下処理をする
生タコに塩をすり込んでぬめりと汚れを落とし、ぬめりがなくなるまでしっかり水で洗い流す。
耐熱袋に投入する
耐熱袋に生タコを入れる。
BONIQ 低温調理用耐熱袋「BONI BAG」(湯せん、冷凍、冷蔵可能)はこちら
BONIQに投入する
設定温度に達したら袋を湯せんに入れ、低温調理をする。
※袋内に気泡が残らないよう湯せんに入れながらしっかり空気を抜き、密封する。(参考:動画「低温調理用バッグの密封方法」、記事「ベストなバッグ密封の仕方 比較実験」)
※食材全体が湯せんに浸かるようにする。浮いてくる場合は、
・BONIQ 低温調理コンテナ:コンテナラック、トレーを使用して完全に沈める。
・鍋:耐熱性の瓶や重しを乗せて完全に沈める。
※高温・長時間調理時は、湯せんにカバーをして水位減少を防ぐ。
・BONIQ 低温調理コンテナ:コンテナルーフを使用する。
・鍋:ラップを使用する。
急冷する
BONIQの設定時間終了タイマーが鳴ったら袋を取り出し、袋ごと氷水に浸けて急冷する。
その他の具材を準備する
きゅうりは角切り、パプリカと玉ねぎはスライス、ミニトマトはヘタを取り除いて半分にカットする。
にんにくはすりおろす。
仕上げ
芯まで完全に冷えたタコを袋から取り出し、一口大にカットする。
ボウルにタコ、<その他の具材>(きゅうり、パプリカ、玉ねぎ、ミニトマト、にんにく)と<調味料>の材料(レモン汁、エクストラバージンオリーブオイル、塩)を全て入れて和える。
冷蔵庫に入れて10分以上置き、冷やして味を馴染ませる。
器に盛り、黒こしょう、パプリカパウダーを散らして出来上がり。
《作る際のポイント》
材料の生タコは必ず「生食用」で鮮度の高いものをご使用ください。
本レシピは「生食」となりますので、保存ができません。必ず「低温調理のルール 〜6つのポイント〜」をお守りいただき、すぐにお召し上がりください。
(生食=「低温調理 加熱時間基準表(魚)」を満たしていない、低温で加熱調理したもの。)
以前に行なった比較実験「45℃〜 生タコ(水タコ)の低温調理 比較実験」で生のタコは何℃で調理するとおいしくできるのかを検証したところ、45℃では生に近い食感でジューシーでフレッシュ感がありながら歯切れが良く、55℃ではプリっとした食感で、赤みがかった皮の色が鮮やかになることがわかりました。65℃では、タコ自体の旨味が出てより味が濃くなり、茹でタコのような味わいを楽しむことができました。
今回のセビーチェでは、プリッとした食感を楽しむとともにきれいなタコの赤みが視覚のアクセントになり、見た目の華やかさがアップするため55℃に設定しています。
手順2、タコはしっかり下処理をし、ぬめりや吸盤についた汚れを取り除きます。
従来は茹でる際に流れていく汚れも、低温調理の場合は耐熱袋の中で調理をするので、そのまま調理することになってしまいます。下処理が充分でないと、吸盤に砂がついたままになっていたり、生臭さが出やすくなりますのでご注意ください。
手順7、袋に残った汁は、セビーチェに加えると水っぽくなってしまうためここでは使用しませんが、タコの旨味が詰まっています。捨てずにスープなどに活用してください。
《作った感想》
「セビーチェ」とはペルーやチリなど中南米で食べられている魚介を使ったマリネ料理です。新鮮な生魚やタコなどを野菜とレモン果汁やライムの果汁で和えたシンプルな料理であり、素材の味や食感が活きます。
タコは茹ですぎると硬くなってしまい噛み切るのが大変で、それをマリネにすると、野菜は噛み切れるのにタコだけいつまでも口の中に残っている・・・ということになりかねません。
ところが、低温調理を施したタコは加熱されていながらもとってもやわらかく、プリっとした歯切れの良い食感で旨味も生きています。
茹でタコの欠点である「硬くて食べづらい」という点を克服できるタコの低温調理。
低温調理のタコの可能性は計り知れません!
BONIQ管理栄養士による栄養アドバイス
タコは低カロリーで脂質と糖質量が少ないうえに、高タンパクな食材です。
水ダコ100g中に熱量は66kcal、タンパク質が13.4g、糖質は0.1g、脂質を0.9g含んでいます。
鶏むね肉(皮なし)と比べてみると、皮を取り除いた鶏むね肉は100gで108kcal、タンパク質は22.3g、脂質は1.5g、糖質は0gとなり、タコのカロリーの低さがよくわかりますよね。
タコを低温調理すると水分が離水してタコは一回り小さくなりますが、この水分は捨てないように!
タコから染み出たアミノ酸(うまみ成分)が汁に溶け込んでいるので、煮物やスープなどに入れて使うようにしましょう。
ただ、塩分も含まれているので味実をしながら調味料を加えてみてください。
タコにはタウリンが100g中830mgと豊富に含まれており、タウリンは疲労回復やアルコール分解に役立つアミノ酸です。タウリンは水溶性なので、タコから出た水分を捨てるとせっかくのタウリンを捨ててしまうことに。
アミノ酸は旨味の素だけでなく、タンパク質を構成する栄養素の中の一つなので無駄にせず摂取しましょう。
<たこの低温調理 比較実験シリーズ>
80℃ タコのやわらか煮 部位・時間比較実験
45℃〜 生タコ(水タコ)の低温調理 比較実験
<比較実験の結果を元に、究極のたこレシピ>
55℃ 生活習慣病予防◎やわらか タコのセビーチェ
65℃ 酸化を防いで老化防止◎タコの柔らか煮風
45℃ 高たんぱく・低カロリー◎生タコの韓国風
質問・疑問・要望・作った感想をコメントいただけたら嬉しいです^^
【注意】
低温調理では高温による殺菌ができないため、食の安全に留意する必要があります。
レシピ記載の温度・時間設定をご参考いただき、例として大きく温度設定を変更するなどはされないようご注意ください。
なお、レシピ記載の設定をお守りいただいた上であっても、食材や調理環境などによっても安全面のリスクが異なるため、最終的には自己責任となりますことご了承ください。
取扱説明書や低温調理ガイドブック、各種の低温調理における情報などをご覧いただいた上で、安全に配慮した調理をお願いいたします。詳細はこちらの【低温調理のルール 〜6つのポイント〜】を参照くださいませ。
また食中毒に関して、下記のサイトもご一読ください。
特にお年寄りやお子様、免疫力の弱っている方は当サイト推奨温度設定に従わずに、下記厚生労働省サイトの指示に従い全てのお肉で【中心温度75℃ 1分以上】の加熱をしてください。
→ 食肉に関する注意点:厚生労働省 食中毒予防
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